オタクが旅に出る理由-奈良・京都・大阪・兵庫4泊5日-(2006/11/21)


今回の旅行のキッカケ
 モモーイこと桃井はるこさんという歌姫がいます。そのモモーイの歌が好きでライブツアーの度に一度は必ず参加していました。ところが今回の秋のツアーでは地元近辺では公演されません。でもやっぱり行きたい。一番近くでは…神戸。それでも地元から最短でも6時間はかかりそう。日帰りはちょっと無理そうです。だったら思い切って関西旅行に切り替えるか!ということで突発的に決まりました。

奈良→京都→大阪→神戸

0日目(火)
 実はまだ火曜日。今回の旅行、移動範囲は広くありません。しかし都市部の為、渋滞が往々に考えられます。各観光地の駐車料金もバカにならないという考えも含め、今回はマイカーではなく電車バスでの移動をメインとすることに決めました。しかし朝一番から観光を開始するには、前日の夜中に長距離移動をしなければなりません。マイカーならそれが手軽に出来たのですが、電車バスとなると…夜行ですよねやっぱり。ということで火曜日に夜行バスのチケットを購入。最初の目的地、奈良に向かいます。

 東京駅からバスターミナルへ。おぉ、なかなか立派なバスじゃないですか。これならゆっくり休めそうだ…と思ってたのですが甘かったです。眠れはしました。乗客の皆さんマナー良かったですし。しかし体の節々が痛い。おかしい?十年前は夜行バスに乗ってもこんなに体が痛くなることはなかったのに…ん?十年前なんですよね。よる年波で体がガチガチにかたくなってたようです。もう夜行バス旅行は無理かな?と凹む結果となってしまいました。



1日目(水)
 バスは予定時間の07:30に到着。駅前は県の中心部の割には意外と人がまばらでした。ホントにここ奈良市?と疑いつつも、確かに目の前に奈良駅があります。間違いなさそうです。

 では早速観光しましょうと悲鳴を上げる体に鞭打って興福寺へ。北円堂、東金堂、五重塔を写真に収めながら、ほとんど通過するかのように5分で観光終了。今後もこんな感じで見てまわる予定なのですが…これ観光と呼んじゃ駄目ですかね?いやいや観光ですよ。と、自分に言い聞かせて続行続行。

 続いて春日大社。ここら辺りからが奈良公園の敷地のようです。鹿がちらほら目に入ってきます。

 それを横目にとにかく行軍。少し坂を上って春日大社に到着。も、着いた先は人がいません。というか本殿が開いていません。どうやら来たのが早すぎたようです。仕方ないので脇から本殿を写真に収め春日大社を終了しました。

 次は東大寺。途中鹿がふんぞり返っている地帯を抜け南大門へ。

 ヨカッタここは開いてました。ということで仁王像の睨みを抜けます。

 大仏殿に来ました。「大きな人ですねー」で有名な大仏様です。修学旅行以来ですお久しぶりです。

 二月堂で高台の景色を見ながら休憩した後は裏参道を通り正倉院へ。

 …こちらも開いてません。開くのは10:00ということ。待ってる時間がもったいないので外観だけを見て、奈良公園での観光を終了しました。

 続いて西ノ京に向かいます。途中電車から平城宮の正門が見えたので写真に収めます。

 大和西大寺駅にて乗り換えの為ホームに降り、駅中で遅い朝食。立ち食いそば屋できつねうどんを注文しました。あぁ、やっぱりおつゆが黒くない。一昔前なら驚くところですが讃岐うどんブームのせいで珍しくなくなりましたね。でも美味しかったです。ずるずるといけました。

 さて西ノ京駅に着いて最初は唐招提寺に行きます。金堂が修理中で残念がりながら裏手の講堂を写真に収めます。

 来た道を戻り、薬師寺へ。こちらの金堂は公開中でした良かった。この時間になると観光客もちらほら。金堂ではお坊さんが観光客にありがたい話をしていました。そこを足早に抜け、最後に少し離れた伽藍を写真に収めました。



 次は斑鳩です。途中、電車乗り換えの為近鉄郡山駅を下車。そこから十分程歩き郡山駅へ。なぜに乗り換えの為にこんなに歩かされるんだ?と疑問に思いつつ、そこから法隆寺駅へ。向かうは当然法隆寺です。えと、彼の人が「知ってるんだ。福沢諭吉のお寺です。」と言った場所ですね。一万円札の人のお寺だけあって有名です。人が一杯です。特に学生服の団体さんでごった返してます。三十人規模の団体が等間隔で絶間なく法隆寺に吸い込まれていく光景はある意味壮観です。なので、終始学生さん達と観光することになりました。

 学生さん向けに分かり易いガイドさんの解説を耳に挟みながら大講堂、五重塔をまわり最後に夢殿…あれ、ここすごく記憶があります。確かに修学旅行で法隆寺は来たことはあります。でも五重塔を見た時は、あまり当時のことが思い出されませんでした。しかしこの夢殿…の向かいにある休憩所。すごく記憶にあります。夢殿自体はあまり記憶にないのですが、なぜに休憩所?自分でも不思議に思いながら当時座った場所(何でこんな細かいことまで憶えているんだろう?)に再度座り、しばらく感慨にふけることにしました。

 法隆寺を後にし大和路へ。ここから普通に南下したいのですが、気の利いた電車がありません。仕方がないので近鉄郡山駅まで来た道を引き返します。というわけでまたもや途中、電車乗り換えの為郡山駅を下車。そこから十分程歩き近鉄郡山駅に行くことに。なぜに乗り換えの為にこんなに歩かされるんだ?すごく不便。JRと近鉄ってそんなに仲悪いのか?と悪態をついていると、ふとある看板が目に入ります。郡山城跡?ここにお城なんてあったんですね。ちょっと寄ってみようという事でまたまた予定変更。この変更が次の大和路に影響することになるとはこの時思いもしませんでした。

 ガイドブックによると、近鉄郡山駅から歩いて5分くらい。遠目から見て終わりにしましょうと、高台を登るように歩いていくもなかなか目的地に着きません。いや目的地は見えているんです。でも近づけない。入り口が見つからないのです。ほとほと困り果て、地元の人に道を尋ねると、道を一本間違えているということ、しかもその道に戻るには高台を下り近鉄郡山駅付近まで戻らなければならないと言われました。マジですか?でも今更、行くのをやめるわけには行きません。泣く泣く早足で高台を下り、奥の道に入り高台を再度登りました。着いた先で一休憩。こちらは修学旅行生どころか観光客、地元の人すらもいません。寂しい場所でしたが高台の眺めは良かったので無理してきた甲斐はありました。

 本日の最終観光地の大和路。この大和路、歩いて巡るのは少々無理があります。レンタサイクルにて巡るのが一般的みたいですが、このレンタサイクル屋さん17:00で閉店だそうです。飛鳥駅に到着したのは16:00ちょっと前。前述の通り郡山城にて時間をロスし過ぎました。とにかく自転車を借りようとお店に行くも、予想通り貸すのを渋られました。まあ1時間しか自転車に乗らないで返す人なんて普通いないのでしょうね。でも近場見て戻ってきますからと交渉し、ほぼ強引に借りることに成功。ここからが本当の体力勝負です。

 まずは近場の高松塚古墳。

 続いて橘寺。寺の中を見る余裕はないので外観を見て終了。

 続いて一番見ておきたかった石舞台古墳へ。たぶん石舞台古墳は近場ではないです。でも見たい。ということで全力で自転車を漕ぎます。着いた先はそれらしきものが見えるものの生垣に邪魔されて良く見えません。ここは時間をロスしても中に入らなくてはいけないのかなと思っていると、駐車場を管理しているおじさんが近づいてきました。どうやら中に入る人は自転車を所定の位置に駐輪しなさいということです。そこで思わず「中はあまり興味なくて外観だけ見れればいいんです」と口走ってしまったところ、おじさんあまり気を悪くした様子もなく「だったらもうちょっと奥に行けば高台があるからそこを登れば外観見ることが出来るよ」と教えてもらいました。おじさんサンキューです。というわけで高台まで自転車をガッシュガッシュと漕ぎ、外観を写真に収めました。ここで彼の人「じゃいやんとすいんぐっ」を喰らったんですよね…どうでもいいですね。

 石舞台古墳を後にしてガッシュガッシュと登った坂道を快適に降りた後は、酒船石へ。自転車を近場に止め、少し山の中へ。夕方木々に囲まれた酒船石は少々不気味です。

 続いて飛鳥寺…も中を見る暇がないので外観だけ。

 この時点で16:50。これで終わりか?いや帰り道にあるものならまだ見れるということで、亀石を通過するように観光。

 猿石を見た時点で17:00の防災放送が空に鳴り響きました。飛鳥駅に戻ったのは17:05。ちょうど店を閉めようとしている店員さんに平謝りして、本日の観光全て終了しました。

 さて本日のお宿は…京都です。明日は早朝から京都観光。なので出発地点をそこに置くのは当然ですね。でもこの時期、暗くなってからの時間はたっぷりあります。結果、鈍行に揺られること二時間余り。ゆっくりと京都に向かいました。あぁ疲れた。


2日目(木)
 本日より京都観光です。各々の観光地間の距離は短いものの見たい場所の数が半端ではありません。とにかく今日は数をこなします。まずは早朝バスに揺られ向かうは東寺。もちろん早朝なので開いてません。外観のみを写真に収めました。

 続いて西本願寺。こちらは開いていましたが御影堂が修理中。なので阿弥陀堂のみ。

 東本願寺も御影堂が修理中。こちらも阿弥陀堂でした残念。

 ここから歩いて京都駅へ。更に電車で桃山御陵前駅へ。安産祈願で有名な御香宮神社を参拝します…妊娠出産とか全く縁がないですが。

 伏見桃山駅から再度電車に乗り、伏見稲荷駅へ。伏見稲荷大社へ向かいます。伏見稲荷大社と言うと初詣の動員数で耳にしたことはありましたが、この日は意外と人がまばら。その前の御香宮神社の方が賑わってた感じでした。それはさておき、ここで見ておきたいのは千本鳥居。ここでお山巡りで不思議空間を満喫したかったのですが、残念今日はそんな暇は微塵もないので断念しました。



 続いて東福寺。この頃になると他の観光客も動き始めた感じ…というか人が密集してきているんですが。なんか昨日の法隆寺の比じゃないです。通天橋が人であふれかえってます。なぜ通天橋にこんな人があふれているのか?紅葉です。なるほど真っ赤で綺麗です。でも一本の木に十数人の人が絶間なくシャッターを押している様子は綺麗じゃないです。まあ私もその中の一人だったわけで文句を言える立場じゃないんですけどね。



 ところでこの東福寺にはもう一つ、見所である方丈庭園があります。こちらも人がごった返しているのかなと思ったのですが、なぜかこちらは人がいません。しかも一人も。どうやら皆さん紅葉が見たかったようです。なのでここでゆっくり庭を見させていただきました。

 次は三十三間堂。三十三間は約100メートル。ここを全力で走ると神の領域に近づくらしいですが、もちろんそんなことをすることは出来ません。なのでここは静かに千手観音菩薩像を見させていただきました。

 その後お隣の豊国神社を参拝した後はバスにて清水寺へ。

 清水寺は予想通り人で一杯です。東福寺も凄かったですが、ここは輪をかけて凄いです。

 まずは飛び降りで有名な清水の舞台

 縁結びで有名な地主神社を参拝した後は

 清水の舞台を遠目から見ながら坂を下りて音羽の滝にて名水をいただき清水寺を終了。最後に清水坂を降り途中三寧坂を写真に収めました。

 さてそろそろ昼食の時間です。事前に目をつけていた湯豆腐屋さんへ…行きたかったんですが、まあ予感はしていたんですよ。こんな人が多くてかつ人気のお店ですから。でも50人待ちって…そうそうに諦める事にしました。ということで近くのお食事どころで。メニューを見ると鰊そばと豆腐丼が美味しそう。しかもかなりリーズナブル。ならば両方食べましょうということで注文しました。鯡そばは鯡の甘みがおつゆに染み込んでとっても美味。豆腐丼も大豆の味がガツンと来ていい感じ。両方とも美味しくいただきました。

 再度バスに乗って祇園へ。祇園から八坂神社

 そこから円山公園。円山公園は人がまばらでした。公園内に響き渡る「The Sound Of Silence」の弾語りが更に寂しさを後押ししています。やっぱりここは桜の季節に来るところですね。祇園枝垂桜もやっぱり物寂しいです。

 次は平安神宮。ここは大きいですね。鳥居も大きければ境内も大きい。そして建物も大きい。境内でフルコートのサッカー出来そうだなと不届きなことを思いながら参拝いたしました。

 ここから更にバスで銀閣寺。ここも清水寺並みの人で一杯です。ただ微妙に違うのは修学旅行生。清水寺は大型バスで団体で乗り付けていたのに対して、こちらは班行動らしき学生が目立ったこと、微妙に優先順位が出来ているのかなと思わされました。で、どちらが自分に影響してくるかというと、実は後者。だって普通の市バスに大挙して学生が乗り込んでくるのですから。銀閣寺までのバスはマジで押しつぶされるかと思いましたよ。それはさておき銀閣寺です。銀閣寺はそれを象徴する観音殿が目的だったのですが、銀沙灘の方が印象に残りました。太陽に反射する白砂がキラキラ輝いてなかなか幻想的です。こういうものは月夜の下でも見てみたいですね。でも一般公開は17:00までみたいです。ということは管理している人しか見れないみたいですね。残念。

 ここからまたバスに乗り下鴨神社へ。ここでいくつか失敗をしました。それは乗るバスの選択です。今更ですが京都の市バス、本数が半端ではありません。しかも行き先も千差万別。なのに電車と違って乗り場が同じですから、適当にバスに乗っていると永遠に目的地に着かなくなります。確かに三十三間堂からずっとバスに乗っていました。しかしこれまでは銀閣寺に向かうバスに乗っていれば良かったのです。なので完全に気が緩んでたんですね。これまで通り軽い気持ちで銀閣寺で降りたバス停で待ってました。これが最初の失敗です。いくら待てども目的のバスが来ません。おかしいなと思いつつ乗降口の時刻表を見ると、目的のバスの時刻表がありません。頭ハテナマークで周りを見ると一つの看板が目に入りました。北野天満宮行きのバス乗り場は西へ200m行った先にあります。なんですと?乗り場が同じじゃないんですか?慌てて目的のバス停に向かいました。歩いた先には三つのバス停。どれが目的のバス停か遠めに分かりません。方向から予測し進行方向奥のバス停に近づいたところビンゴのようです。よかったまだ運はあるようです。程なく目的のバスに乗れました。

 とはいえこのままだと北野天満宮に着いてしまうので途中で乗り換えです。出町柳駅前で降車。ここから下鴨神社行きに乗るのですが、ここで乗降口の時刻表を確認。案の定目的のバス停はここではないようです。ではどこに目的のそれがあるのか?やはり複数あるバス停から方向を予測したバス停へ。乗降口の時刻表を確認しようとするとちょうどバスが到着しました。地図から判断するにこれで間違いないはず…と思い込み思わず乗車。方向は間違ってない。もうすぐ下鴨神社です。ここの交差点を左折すれば…あれ?しないです。だから適当にバスに乗っていると永遠に目的地に着かないんですよ。このバスの行き先は…大原です。慌てて降車ボタンを押しました。着いた先は…下鴨神社のちょい北。ただし間に高野川が流れています。ここから再度引き返して正しいバスに乗るのはだいぶ不効率です。というかバスに乗るのがちょっと怖くなりました。ということで時間がかかりながらも歩くことに。不幸中の幸いは地図で見た感じより下鴨神社が近くにあったこと。少々精神的ダメージを受けながら境内に入りました。

 下鴨神社の境内は落ち着いた雰囲気。ここはツアーの団体さんも少ないのかな?と思っていましたが、本殿には団体さんがいたようで、十二支の社は人でごった返していました。とりあえず自分の干支の社にて参拝を済ますと人並みが動き出しました。流されるままついていくとなにやら観覧席がある場所に到着。促されるまま座って待つと十二単衣の着付が始まりました。えーと何で自分こんなところにいるんだ?と思いつつ、折角なので写真に収め、後は着付け後の舞まで堪能してしまいました。

 下鴨神社を後にし、本来降りるべきだったバス停から、上賀茂神社に向かいます。このバス停は2方向のバスしか来ないので、間違うことなく乗車できました。そしてバスに揺られること20分。終点の上賀茂神社です。こちらは下鴨神社よりも閑散とした感じ。いや、そもそも修学旅行生とかが班行動で立ち寄る範囲外のようですね。ここでよくパンフレットで見かける立砂を写真に収め、参拝。これにて本日の観光は終了しました。いや、巡った巡った。…ほんとに巡っただけと言うのが寂しい話ですが。



 さて、宿に帰る前に早めの夕食をということで、北野天満宮に向かいます。目指すは北野天満宮…の傍にあるお豆腐屋さん。そこのゆば丼がどうしても食べたかったのです。ということで再度バスに揺られ20分。千本今出川にて複数のバス停に惑わされた後は、無事北野天満宮に着きました。では早速夕食を…あれ?準備中の看板になってます。しかし左を見ると店は開いてるみたい。不思議に思って店員さんに尋ねると、飲食店は15:00閉店と言うことです。つまり食べられないということで…まあいいさ、明日食べに来ましょう。と気持ちを切り替えました。ここで自分いきなり嫌な予感が浮かびました。もしかしてここも行列が出来る店なのかしらということ?再度店員さんに尋ねるとやっぱり行列できるお店のようです。ところがこのお店、事前に整理券を配っているということで、これを持って15:00までに来店すれば確実に食事が出来るとのことでした。ふむ、これをうまく利用したいなと思いつつ、宿に帰…ここまで来て北野天満宮行かないのも変だよね。ということで、本当に最後の最後。北野天満宮を参拝して本日の観光を終了しました。



3日目(金)
 本日も日も昇らないうちから出発。昨日が数をこなす観光なら今日は距離をこなす観光です。まず鴨川に架かる五条大橋がスタート地点です。

 そこから電車を乗り継いで京都市内を横断。一気に嵐山まで向かいます。嵯峨嵐山駅に着いたのは08:00ちょっと前。足湯があるんですねココ。

 さて嵐山の観光名所が開くのはだいたい09:00なので人がまばらです。でも嵐山は自然も見るところが一杯です。まずは開いていないのを覚悟で天龍寺。予想通り庭園を見ることは叶いませんでしたが、そこまでの紅葉を堪能しました。

 そこから桂川に向かい嵐山を間近に見た後は渡月橋は…渡らずに写真だけ。



 渡月橋から更に北上し美空ひばり記念館を横目で冷やかした後は竹林の小径を抜けます。

 その先の野宮神社を参拝して嵐山観光を終了しました。

 嵯峨嵐山駅から京都市を南東に横断、今度は宇治まで突き抜けます。40分後、無事宇治駅に到着しました。早速、平等院へ一目散…とと、その前に途中の橋姫神社を参拝。

 平等院にて十円玉の絵と見比べた後は、抜けるように宇治川へ。朝霧橋を渡ります。



 宇治神社と宇治上神社を参拝して観光終了。実際ゆっくり見たのは平等院くらいか?橋姫神社は人が密集していたことしか憶えてないです。決して大きくない敷地に三十人位ツアー観光客が来てたのですよ。あれはタイミング悪かった…

 ところでこの後、宇治駅へ向かう途中、ちょっとおやつをいただきました。宇治ということで本場?の宇治茶ソフトです。でもお店でゆっくり食べている余裕はないので、通り道にあったお店にてテイクアウト。味は確かに濃くて美味しいです。でも宇治茶とそれ以外の違いが全く分からないので御当地感はちょっと薄かったかも。

 宇治駅から再度京都駅まで戻り、ここからバスです。昨日の悪夢から京都駅のバスターミナルには恐怖を感じていたのですが、逆に大きいだけあって乗り場も分かりやすかったです。なので次の壬生寺にはすんなり行けました。壬生寺を御参りして近藤さんの像を写真に収めますよ。



 再度バスにて京都市役所へ。目的地は市役所ではなく、近くにある本能寺。本能寺というと織田信長ですが、あの本能寺は燃えてなくなっているそうです。この本能寺は、その後豊臣秀吉がここに移転したもの。ということで観光地としてはマイナーみたいです。人が少ない…というか誰もいませんでした。

 次は二条城。うぐいす張りで有名なお城です。まずは外観を写真に収めようとしますが、人がなかなか途切れません。というかここも団体の学生さん達が等間隔で絶間なく入り口に入っていきます。やっぱり京都観光といえばココなんでしょうね。自分も修学旅行で来てますし。ただ昔と違うところは団体写真撮らないんですね。法隆寺でもそんな光景なかったし、なんか団体写真が廃れたような出来事でもあったんですかね?不思議不思議。

 中を歩くとケキョケキョ鳴っています。うぐいす張りですね。そして大政奉還のお人形、更には外国人観光客の方々…彼の人が人形の足を口にぶち込まれて早贄のようになったことを思い出されます。二の丸を写真に収めグルッと一回りした後は、出口付近の茶屋で一休み。みたらし団子を食しました。あ~甘くて美味しい。1本50円でバラ売りしていたのもナイスです。三本食べてたらちょっと飽きたかもしれないので。



 二条城を出て次は金閣寺なのですが…その前に昼食の予約ということで北野天満宮へ。着くと予想通り店の前は待ってる人で一杯でした。まずは整理券をいただき、どれくらい待っているかを確認です。ふむ30人位ですね。団体さんもいるので早ければ1時間くらいでしょうか?とするとその間に金閣寺行って帰るのはちょっと無理そうです。ここで待っているのも時間がもったいないし、もう一度北野天満宮を参拝してもしょうがないし…あ、そう言えば二条城からここまでの道で興味深い名前を聞きました。安倍晴明です。その神社が通り道にあったみたいです。だったらそこに行ってみようかという事で、再度二条城方面のバスに乗りました。バスに乗りながら位置を確認。一条戻り橋にて下車し、早速晴明神社を参拝です。五芒星が印象的です。お守りにもやっぱり五芒星。なんかカッコイイので厄除けお守りを購入しました。こういう理由でお守りを買っちゃ駄目なんだろうなやっぱり。

 再び北野天満宮。順番は…まだ前に十人位います。どうしようかな。と辺りを見渡すと一つの看板が。あれ?このお店の名前…どうやら今回の旅行のプラン立て初期に昼食候補にあがっていたうどん屋さんでした。こんな近くにあったんだ。ふむ、うどん一杯くらい食べる余裕はありそうです。なので入店。早速名物うどんを注文。しかし既に売り切れということ。やっぱりこちらも人気店だったみたいです。なので、きつねうどんを注文しました。やっぱりうどん屋さんだけあって美味しいです。立ち食いのうどんも美味しかったのですが、こちらのほうがモチモチ感、あげの味両方とも上でした。

 お店を出て再度、お豆腐屋さんに行くとちょうど番号が呼ばれました。もしかすると既に順番来てたのかな?と思いつつ整理券を渡して入店。さて、胃の中にうどんがそのまま残ってますが、ゆば丼を前に食欲が湧きますか…いらぬ心配ですね。さすが本場のゆばですよ。美味しいです。大豆の風味はあまりありませんが…良くいえば上品な味です。ゆばの味がそういうものなのでしょう。とはいえ舌触りがいいのでするするいけました。

 うどん食べてゆば食べて。お腹パンパンにし、いよいよ金閣寺へ。中に入るとすぐに金閣が目に入ります。やっぱり全身金色は目立ちます。ここで彼の大阪の女の子が大声で歌を唄ったんだよなと思いつつ写真を一枚。池に写った逆さ金閣寺も綺麗に撮れました。

 次は竜安寺。石庭で有名なところです。あと「むわんじぐぁためっ」を決めたお坊さんがいるところです。それはさておき早速石庭のある方丈へ。まず目に付いたのは石庭の模型。なんで、本物がすぐ傍にあるのに模型なんかと思いましたが、程なく理由が分かりました。ここの石庭にある石は全部で15個あるのですが、どこから見ても15個全部を見渡すことが出来ないらしいです。で、それでも15個見える位置を探させようと、最初に15個の石の位置を把握させるため模型がおいてあるんですね。おかげでその場所を見つけ出そうとする学生さんが後ろでうろちょろして落ち着きませんでした。まあ当時の自分もこんなことやってたんでしょうけどね。

 次は仁和寺。仁和寺というと徒然草の仁和寺にある法師しか知らないのですが。この話、別に仁和寺出て来ないんですよね。でもこの話の内容が自分の旅行記を皮肉ってるような気がして自嘲する部分もあったりなかったり…そんな訳で立ち寄ったわけですが人少ないですね。学生さんが一人もいません。竜安寺からそんな離れてるわけじゃないんですが、修学上重要じゃないんでしょうきっと。ということで本日の観光終了しました。というか京都の観光終了。後は大阪に向かうだけです。

 京都を出るには京都の玄関口ということで、とにもかくにも京都駅へ。京都タワーが誇らしげです。む?京都タワー?ここも観光地といえば観光地ですよね。今まで神社仏閣しか頭になかったので完全に失念してました。とはいえバスターミナルから歩いてすぐのこの建物。行かない理由もないでしょう。ということで急遽最後の観光地となりました。といっても何の予備知識もないので、今更京都の街並を見てもな~と思いながら展望台に到着。…えと、考え間違ってました。京都の街並を見るということは今まで苦労してまわった各観光地を俯瞰して見直せるということなのですね。特に東福寺から銀閣寺の辺りはなかなか感慨深かったです。ということで京都観光はなかなか良い締めができたと思います。

 さて日も沈み、いつもならこれで締めなのですが。締めたのは京都観光のみ。ここから大阪観光です。大阪で最初に思いつくのは通天閣と道頓堀。まあ田舎モノの偏見なので御勘弁を。ということで道頓堀に向かいます。道頓堀に来たのは観光もそうですが夕食を食べに来たというほうが正解ですね。食べるはお好み焼き。たこ焼き、いか焼きの粉モノ尽くしです。まずはグリコのネオンとかに道楽を観光します。

 そして目当てのお好み焼き屋さんへ。さて何を食べようかと悩みますが、このお店の一番人気は山芋焼きらしいです。ということで迷わず注文。皮が柔らかくて美味しいです。

 お店を出て次に食すはたこ焼き。ちょうど目の前に屋台があったのでそのまま購入。外がカリ、中が熱々なのは予想通り。でもやっぱり決めては山ほど盛られた鰹節ですね。この香ばしさが堪らないです。

 もう少し食べられるかな?ということで今度は目の前にあった金龍ラーメンへ。ここの看板も目立ってます。ここのラーメンはとんこつ。胃の物足りなさを十分満たしてくれました。

 食事の後はデザート。デザートは最初から目をつけていました。その前に看板を写真に収めます。看板の名はくいだおれ太郎。デザートはもちろん太郎パフェです。これは…パフェですね。普通の。でもソース、ソース、とんこつと来たので違う味に舌も喜んだみたいです。ということで完食。

 最後に難波駅地下にあるいか焼き屋さんで、お土産のいか焼きを買って。本日の観光は本当に終了。お夜食に食べたいか焼きは冷えてもおいしゅうございました。



4日目(土)
 本日は大阪と神戸観光です。が、二つ併せても昨日巡った観光地より少ないので気が楽です。ただし時間は厳守。17:00には新神戸にいなくてはなりません。ということで本日もサクサク観光です。まずは宿に程近いお初天神こと露天神社を参拝。

 地下鉄で一駅。今度は大阪天満宮を参拝です。朝早かったということと、街中の神社ということでどちらも通勤や店の準備前に御参りする人が多かったです。きっとこの人達は御参りが日課なんでしょうね。

 次は地下鉄で二駅。大阪城です。こちらはやっぱり観光地ですね。私のようなカメラを持ってウロウロしている人がいっぱいでした。

 最後に敷地内の豊国神社を参拝。

 次は少し離れて地下鉄を四駅。四天王寺です。ここも観光客はちらほらいましたが、京都の各観光地に比べてやっぱり閑散としてますね。でも寂しいというわけではなくて、街中にある普通のお寺という印象が強いです。ですが建物は立派。中門には圧倒されました。



 次はいよいよ大阪のシンボル通天閣。大阪の観光はこれにて終了なので、昨日の京都タワー同様、俯瞰で大阪の街を見下ろして観光の締めとさせていただきました。おっとビリケン様の御参りも忘れませんでしたよ。

 通天閣を出て早めの昼食。すぐ傍にあった串かつ屋さんへ。まずは先付け代わりのどて焼きとビール。昼前からビール。あぁなんて贅沢者なんだ自分。で、まずは串かつ×3・豚カツ・アスパラ・ナス・鳥軟骨。そして串かつ×2・レンコン・タコ・鳥皮・トマト・キス…と思うがままに串揚げを14本ほど注文しました。

 本場の串かつは初めてでしたが。ホントに美味しいですね。かつもそうですが野菜揚げも美味しい。アスパラはヤミツキになりそうですね。そして最初に頼んだどて焼きですよ。これだけでお酒何杯でもいけそうでした。さて、ほろ酔い気分でありますが観光はまだ半分です。ここから地下鉄で梅田駅まで一気に北上します。そして一路神戸です。

 神戸といっても電車で三十分ほど。移動時間だけでいえば昨日の嵐山から宇治に行くよりも早く着きます。なのでほろ酔いも覚めぬまま次なる観光地へ。神戸駅を降り、まずは湊川神社を参拝。ここは七五三の御参りであろう家族連れがごった返していました。ちょっと場違いな雰囲気を感じながら参拝しました。

 そしていよいよ最後の観光地。松尾稲荷神社に向かいます。まずは線路を越えるように地下街を通りハーバーランドを抜けます。すると一気に人がいなくなりました。道…間違ってないよね?と何度も地図を見返しましたが間違ってません。海風が厳しく酔いも覚めてきたころ、松尾稲荷神社に到着。ここも人いないですね。奥にあるビリケン様の御神体が寂しげでした。

 さて予定の観光地は全て巡りましたが、時間は14:00。まだまだ余裕があります。では追加観光ということで、三宮駅を経由して花隈駅へ。関帝廟と

 本願寺神戸別院を見て…まだまだ時間余ってますね。

 もういいか。ということで早々に新神戸駅に向かいました。

 さてやることないので、本日のライブ会場の建物をグルッとまわっていると…ステーキ屋さんが目に入りました。そういえば神戸牛食べてないです。いや高級なので最初から敬遠していたんですが…なんかランチタイムで結構リーズナブルな値段でいただけそうです。ということで入店。…とりあえず美味しいと言っときますか。

 なんですかこの肉。口にとろけてなくなる肉なんて初めてでしたよ。ヤバイです。こんなの食べ続けてたら今後牛肉食べられなくなります。ある意味ランチの薄肉で助かったかも。これを厚手のもっと高級な部位を食べてたら…考えるだけで恐ろしくなりました。ということで精神もお腹も満たされ準備万端。心置きなくライブに望むことが出来ました。ライブの詳細は別のところということで。
momo-i UP DATE TOUR 2006 Autumn ver in 神戸(2006/11/25)


5日目(日)
 旅行最終日ではありますが、観光は昨日全て済ませています。というより本日の午後一に東京に戻らなくてはいけないため、朝から帰る準備です。宿を出てそのまま大阪駅へ。新大阪で下車し、朝食用のたこ焼きむすびを買ったあとは、ミックスジュースを飲んで一休み。その後、新幹線に乗って帰りました。車内で食べたたこ焼きむすびは…塩むすびとたこ焼きを別々に買って食べれば良かった気がしました。東京駅にて乗った新幹線を写真に収め、今回の旅行は終了。

 さて今回の反省点は夜行バスを使ったことくらいでしょうか?もう若さを武器にしての行動は出来そうにないですね。今度は三倍の費用かけても新幹線と現地宿泊にすることにします。それ以外は公共の交通手段メインの割にはスムーズな移動が出来ましたし、まずまずの行程ではなかったかと思います。でも今後は紅葉シーズンの京都は避けようかな。一人旅は閑散期に行くに限ります。そうそう今度は、今回の旅行で間違って行きそうになった大原なんかも視野に入れたいところです。










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