東京縦断25時間-東京5泊6日-(2010/10/12)
今回の旅行のキッカケ
「なんとなく北へ」という曲を聴いてたら北に行っていた。北に行ったら南にも行きたくなった。というほとんど理由になっていない理由で小笠原に行ってきました。とはいえ、今回行く場所は小さな島々。なので島に着いたら書くことがいつもより少ないです。てなわけで今回は、出発準備から書き始めようと思います。
竹芝→小笠原→竹芝
0日目(月)
まず休みが取れそうだと算段ついたのが9月の終わり。その休みをどこで取るかという具体的な交渉が10月の初めにありました。正直、この休み自体取れるかどうか5分5分。ましてや連休。本当に取れんのかよ?という状況ではあったのですが…結構ムリ目な感じで取ることができました。
どうムリ目かと言うと10月の2週目の火曜から金曜の4日間だったから。この4日休むと前の土日と体育の日の月曜も繋がって、9連休となります。9日も休んで何するんだお前と突っ込まれるのは自明の理。でも小笠原に行くにはその日しかないとがんばったのですよ。
なぜその日しかなかったのか。それは小笠原の行きづらさにあります。まず交通手段。そもそも小笠原には一般が利用できる飛行場がありません。というわけで飛行機は×。というか唯一の交通手段は船。しかも小笠原丸の一択のみ。そしてこの小笠原丸。出航日が6日に1度しかありません。10月で言えば6、12、19、25と出発日がすでに決まっています。
そこまでだけならまだいいのですが、問題は帰港日。どの日も帰港日はキッチリ6日後になってました。つまり出発してからキッチリ6日間休まなくてはなりません。当然その間はよっぽどのこと(ぶっちゃけ自衛隊が飛行機出してくれる事態に)でもならない限り、本州に戻ることができません。
更には各帰港日は全部土日がかかっています。ちなみにこの土日。6日はゆいにゃん。19日はモモーイ。そして25日はAXL5周年記念ライブと予定が入ってました。となると残るは12日しかないわけで…がんばったよ。うん、色々がんばった。
てなわけで休みを取れたのですが、実際取れるかどうか結構ギリギリだったため、なんの準備もしていません。まず第一にすべきことが船券の取得。とにかく小笠原丸に乗れなければどうやっても行けないわけですから。
ということで、前週の月曜日。某コンビニで端末操作。小笠原は他の南の島同様9月までがピーク。とは言うものの船のキャパは1000人なので本当に大丈夫かドキドキしました。ココでダメなら試合終了ですから。でも…購入できた!やた!
じゃあ次は宿。小笠原はキャンプ禁止なので、最悪野宿という考えは×。まあ野宿はこっちもやなんですけどね。でもこっちは1名だし、なんとかなるだろうと結構気持ち余裕で予約。こっちもOKでした。
さて交通手段と宿が決まって、やっと何するか考えられます。とはいえ小笠原は小さい島が点在しているところ。一番大きな父島も原付で半日あれば主だった観光地は全てまわれてしまいます。1日目はそれで良いとして残り3日をどうするか…3日?ええ、3日です。5泊6日の旅ではありますが初日と最終日は小笠原丸の中です。なんせ片道25時間ですから。
まあ1日は母島観光にしましょうということにして、母島について調べる。そして出鼻をくじかれる。
ご来島頂いても、宿がない場合は父島に引き返して頂く事もありますので、十分ご注意下さい。
な、なんですと?もう父島3泊で予約入れちゃったよ。い、いやキャンセルすればまだ間に合うか。ということで母島の宿の空き確認…全滅orz。とりあえず元宿のキャンセルしなくて良かった。でも、父島篭りきりでも芸がないし、なんか船のツアー考えるか。ということで各社のHPを見て回る。
そしたら…あれ?母島ツアーあるじゃん。どうゆうこと?と詳細見てみると、基本母島の外周を回り、そこの海でイルカと戯れたりクジラを見たりするツアーらしい。つまり上陸はできないのかなと思っていたのですが、よくよく読むと、昼休憩で1.5時間ほど母島に寄港するとのこと。ああ、じゃあこれでいいやと。早速申し込む…予約。実際、この母島ツアー。各社が企画はしているのですが、今滞在中で実施するのは1社しかなく、取れるかどうか結構ドキドキでした。本当に取れてよかったよ。
ということで残り2日。まあ最終日は父島出港日だから半日しかないわけで、ここは観光漏れしてるところを補完日と考える。残り1日は本当にすることがない…じゃあやってしまうか?スキューバ。
スキューバに全く興味がなかったと言えば嘘です。最近「あまんちゅ」なんて読んでたこともあったので、偏った知識だけはついていました。でもそれを実践するなんてとてもとても。ましてや本趣味の人も憧れそうな小笠原の海に、未経験者が軽々しく入っていいものだろうか?と思っていたのですが…でも本当にやることないんですよ。それと、どこでも体験ダイビングは企画していてハードルが低くなった錯覚に陥ったこともあって、思わず勢いで予約入れてしまいました。いいのか?シュノーケリングすら未経験の海で平泳ぎしかしたことない男がスキューバなんて?
さてとりあえず粗いながらも予定立て終わったので、次は装備品調達です。まずは日焼け止め。これは沖縄でも重宝したので当然ですね。それと酔い止め。25時間船とか…どこまで効くか怪しいな。そして水中カメラ。折角スキューバするのだから。でもそんなホイホイ買える物じゃないからムリ。とか思ってたら最近は使い捨て水中カメラなんてものがあるんですね。正直ビックリした。そしてウォーターシューズ。これは今回初耳だったもの。いわゆる通気性の高い海用の靴で、イメージはビーチサンダルの靴版なんですけど?そんな認識でいいのかな。そして忘れちゃならないビールです。これは後述で。
まあ大体のものは近所の店で買い揃えたのですが使い捨て水中カメラとウォーターシューズは手に入らなかったので通販購入しました。モノが到着したのは旅行2日前で結構ギリギリ。良かった間に合って。
1日目(火)
平日出発。思い切りラッシュ時間になってしまう。すみません大荷物で満員電車に乗ってしまって。ラッシュ時間とか良く分かってない車社会人間なので。
竹芝桟橋には午前9時に到着。出港1時間前です。そこでまず乗船手続き。なんか乗船したことを証明する書類書けといわれる。なんで?父島まで直通なんだから?そんな証明いらんだろうと思いましたが、よくよく考えると、途中下車してしまう場合もあるんですね。怖い怖い。
手続き思ったよかスムーズに終わったので結構暇。とりあえず小笠原丸とか桟橋にあったオブジェとか写真に取る。

出港10分前くらいに乗船開始。思ったより人並んでない。やっぱピーク過ぎたからかな?船内入って寝床確保…2等船室なので、雑魚寝なのですよ。そして寝床は乗船時に貰った整理券の番号順。早く並んだから良い席確保とか行かないみたいです。まあ結局2等なんでどこも大差ないんですけどね。とにかく一画が狭い狭い。足はギリギリ伸ばせるけど、寝返りうてないだろコレ。そして支給品は敷き毛布と掛け毛布と枕の3点のみ。前情報で知ってたけど目の辺りにするとガッカリ感満載です。

まあ公平に割り当てられたものに文句も言えないわけで、だからと言っていつまでも狭い寝床にいてもつまらないので早速デッキに出ました。右手を見るとレインボーブリッジ、正面フジテレビ、左スカイツリー、後ろが東京タワー…なんつうか東京だよねココ。この付近結構出没してますが、ここまで東京!と感じたのは無い気もする。

んなこと考えてたら、ドラが鳴って船が動き出しました。やっぱ船はドラで出港するものなのか。まさかあのドラ生音じゃないよね?と思いながらレインボーブリッジをくぐって、いざ小笠原です。


レインボーブリッジくぐったら外の景色、興味一気に薄れたので船内へ。船内にあったモニターに目を向けると現在地の表示が映っていました。現在羽田付近。小笠原は…やっぱ遠いなぁ。

そんなモニター画像を写真に収めたら、180度回頭し、目の前の案内所へ。実は船が動き出したと同時に船内放送がありました。その内容とは、2等船室が満員にならなかったので空いてる場所は自由に使ってもいいよとかなんとか…外にいたのでハッキリと聞き取れなかった。でも言葉通りなら、広い空間で寝れるかもしれない。しかしその時はちょうどレインボーブリッジくぐろうとしている時。どっちを取るか葛藤の末、レインボーブリッジくぐりを取ったわけで、今更空いてるわけがないと思いつつも一応確認に行ったのです。
案内所の人は大体2/3空きが出たけど、この時間じゃもう埋まってるよと絶望的な答えをしましたが、まあそれでもと言うことで一応空きがないか探してみる。やっぱ大方埋まってた。でもありましたよ。2画分の空き空間。ラッキー!と早速。移動する。でもなんでここ空いてたんだろう?その答えは数時間後分かりました。周囲が小さな子を連れたお母さん方だったためですね。それも3家族分。そりゃ基本うるさいと思われる場所誰も近づかないわな。でもまあ、最近小さな子のうるささには慣れてるところもあるので、私的にはラッキーだったんですけどね。
出発して1時間後再度案内所へ。今度は船内見学の予約をしに行きます。ただでさえ、閉鎖空間25時間在住ですからね。イベントにはなるたけ参加しようということです。この見学ツアーも普段だと早めに並ばないと取れないと聞いていたのですが、今回の乗船列見るとね…受付開始から少し遅れましたが、余裕で取れましたよ。さて、後は本当にすることない。とりあえず船室戻ろうか…とふと隣の売店に目をやると、なんかアニメ絵の雑誌が置いてある。すわ?こんなところにアニメ系の雑誌置くのか?と思ったら週アスでした。ビックリしたなもう。でもいい暇つぶし雑誌なので購入する。

午後1時。お腹が減ったのでレストランへ。さすがにこの時間、メニューも売り切れが目立っていました。でもラーメンは残ってた。ということで「おが丸ラーメン680円」を購入。なんか小笠原の塩を使ったラーメンらしいです。でもこのラーメン値段終わりにボリュームが…とりあえずラーメン貰ってテーブルにつく。イスが鎖に繋がってるのがらしいな…と思いながらなんとなくテーブルに置いてあったサイドメニューに目を通した。するとそこには「ライス150円」の文字が目に入る。あれ、他のメニューに比べてずいぶん良心的じゃん。と思い、今度はライスを貰いにいく…ということでラーメンライスの完成。もちろんごはんはおかずです。

レストランを出てロビーのモニターを見てみると、大体房総半島の端っこまで来てた。

ていうかまだ、東京湾だったのかorzと思いつつ、折角だから本州見納めとくかとデッキに出る。あの白いのが洲埼灯台かしら。


午後5時。読んでた週アスを閉じて再度デッキ…の前にモニター確認。どうやら御蔵島辺り。

デッキに出るとうっすら御蔵島らしきもの。そしてデッキは昼間出たときより人がいっぱい。そう時間はちょうど日の入り時間。娯楽のほぼ無い船内ではいいイベントですよね。まあ自分も釣られているのですが。とりあえず水平線が見える場所を確保。

そして、おもむろにビールを取り出す。ええ、前述のビールです。船に乗ったら飲むビールはコレだろうと心に決めてましたよ。ということで先ずは一枚。

飛鳥Ⅱとは大きさ、豪華さ色々負けてるけどな。飲んでる当人も2等船室だしな。それはそれとして夕日酒。この時間になると雲も少し切れてきたし船酔いとか大丈夫だろう。なんか頭クラクラしてきたけど…はは酒の所為、酒の所為。

夕食はロコモコ。ロコモコってなんじゃらホイ。と思ったらご飯の上にハンバーグと目玉焼きがのったものだった。まあ今度はボリュームは満足ですね。ちなみに左上のプリンは別会計。といっても昼間メニューのオツトメ品なので半額だったんですけどね。

夕食後、本格的に頭クラクラしてくる。こりゃヤバイ状態だな。ということで、ふらふらせずに船室に戻って寝る。余計なことはするなが乗り物酔いの鉄則です。でも寝るにはまだまだ早い時間。ということで船内TVをぼーっと見る。なんか草彅剛と新垣結衣が時代劇でキャッキャウフフしてた。最後はランドクルーザーが暴れまわって斬新だなと思ったら。クレヨンしんちゃんが元ネタの映画だったらしい。ああ、そんな話題の映画あったな…と思ったのは帰ってからのこと。邦画はホントうとくて…
それが終わったら、DVDのメニュー画面でて次の映画始まった。ああ、DVD換えるの手動なんだな。なんかお疲れ様です。と思いながら、次の映画はあんまり興味なかったので毛布かぶる。そしたらいつの間にか寝てました。
2日目(水)
なんとなく目覚める。時間は午前5時。折角起きれたし朝日も見るか。ということでまたデッキへ。今度は人がまばらだった。まあ早朝だしな。と思ったらそれだけでなく雨まで降ってた。うーむ、これじゃ朝日拝めないかな。いやもしかしたらと一縷の望みを託すも、やっぱダメでした。でもしばらくしたら、雲の切れ間から日が昇りきった太陽が出てきたのでそれで納得する。

船室に帰ったら電気ついてた。10時就寝、6時起床とはえらく健康的だな。と思いながら朝のニュースを見る。なんか画像が粗い。まあ雨降ってたしな。今更ですが、船内のTVはBSしか映りません。そんなわけでここには地デジ問題とか存在しないのですよ。脱線したな。
午前8時。朝食食べにレストランへ。船内で焼いたパンですよ。ということでそれを取る。…普通だったかな。いや俺はコレに何を求めてるんだ?というかまた頭クラクラしてきた。そいや今日の酔い止め飲んでないということで、船室戻って早速酔い止めを飲む。

午前9時。頭クラクラおさまってきた。よかった。そんな状態で案内所へ。まずはロビーのモニター確認。おぉ、もう父島見えるところまできてるんだなとちょっと感動。いや確かにあと2時間で着くんだから見えてないと逆に困るんだけど。しばらくして呼び出し。この船内ラストイベント船内見学です。

船内見学と言っても操舵室だけなんですけどね。でも動いてる船の操舵室見れるなんてそうそう無いですよね?先ずは一度デッキに出て…うわっ!すげー晴れてる!朝の雨が嘘のようです。天気の神様ありがとう。と感謝しながら階段上って操舵室へ。

入ってまず目に留まるのがレーダー。広域だともう父島が見えているという説明を受けましたが…よく分かんない。と言うかみんなレーダーに群がっていたので見なかったし。それよりも分かりやすかったのが海図か。予定航路と本航路がどれだけずれてるか記録するらしいのですが、なんか全然ずれてない。それだけ今回の航路が順調と言うことなのでしょう。実際今回、10月にしてはベタ凪でここまで穏やかなのは年に1、2回しかないレベルだそうです。そんな穏やかなのか…って、それで船酔いなりかけてる俺って。



あと、操舵室に双眼鏡が置いてあったのでそれ覗かせてもらった。あれ?なんか前に島っぽいのが…訊いたらアレが父島だそうで。ドンだけ今回天気いいんだよ。ホント運いいな自分とか思いました。

最後に目に付いたモールス信号について聞いてみる。一応、まだ稼動してるらしいです。でも使うことはまず無いそうです。まあモールス信号を使わなくてはいけない事態って、そんだけ機械死んでる時だって感じですものね。今後も使われないこと後ろの神棚に祈っておきます。

そして午前11時。到着時刻。もう島どころか到着の港まで見えてきました。なんかスゲー歓迎ムードだな。というかコレも島のイベントなんだろうなと思う。週に1回だしね。


港着いて。早速宿の人の所へ。今回同じ宿を使う人が揃ったら、車に荷物を載せて、いざ出発。すれ違う車みんな品川ナンバー。もちろん乗っているバンも品川ナンバー。ああやっぱり小笠原も東京なんだな。そしてつながっている先は竹芝桟橋なんだなとしみじみしました。
で、車に乗せられるのでどれくらい遠いのかと思ったら5分も経たずに着きました。コレなら歩き余裕じゃん!と思うけど他の方の荷物の量がハンパ無い。5泊6日だものね。そんなの持って歩いていくのは大変だわ。
宿について宿帳書いて、まずすることは…日焼け止め塗りだね。いや、快晴だとは思ってたけどなんだこの暑さは?ホントに今秋か?それくらい日差しが強い。宿の人に訊いたら、日焼け止め塗らないで外に出たら、赤くなるどころかヤケド状態になるよという答えもあながち誇張じゃないくらい強い。ということで念入りに塗る。そしてレンタバイク屋に行って、バイク借りて、早速父島観光めぐりです。
観光1ヶ所目は…つうかまずは昼食だろう。ということで、港近くのハンバーガー屋へ。じつはここ狙って入りました。ここには名物小笠原コーヒーとサメバーガー出してくれるところですからね。ということで入店。早速小笠原コー…あれ?品切れ?えっ?コレ本日品切れってこと?とお店の人に訊いたら結構前から品切れとのこと。豆が入荷しないそうで…って、その豆ってこの島で生産してるものでしょ?でもないものはないので仕方なくパッションジュースを頼む。それとサメバーガー。こっちはあった。食べた感想…フィレオフィッシュ?まあ食べて鼻を通せば微妙な生臭さは感じられるけど。やっぱフィレオフィッシュだな。

なにはともあれお腹も満たされたので、港に行って先ほどまで乗っていた小笠原丸を写す。コレ帰りも乗るんだよね…憂鬱。

いや、今は今のことだけ考えよう!と切り替え、そのまま近くのトンネルへ。コレ実はアニメの聖地なのですよね。なんのアニメかというと「ガンパレードオーケストラ青の章」です。というかこの「青の章」父島が舞台なので、今後も時々出てきます。ところでこのアニメ、視てはいたけどあんまり印象ないんですよね。一応旅行前にざっと見直したんですけど、やっぱり…以下自粛。

正直そんなアニメで、知名度ないし、場所が場所なので聖地巡礼のレポ書いてるの見つけられませんでした。一からアニメを見て、場所特定して、という作業は今回が初めて。なので構図とか違ってもご了承を。
トンネル撮り終わって、次はテニスコート。ここも聖地です。でも「青の章」ではなく、アニメでもない。「"LOVe"」というテニスマンガ。こっちも父島舞台です。5巻までだけど。そこで愛と洋平、その他もろもろが主に試合した場所。ここは傍の建物そのまんまなので間違いないですね。

あとは島をぐるっと一周。小笠原丸の全体が見えた。

小笠原神社を参拝した後は無人島発見の碑を見る

VLBI観測局(ここも「"LOVe"」の聖地)を遠くから眺めて

コペペ海岸でチャプチャプして

小港海岸でチャプチャプ。ちなみに小港海岸が父島でバイクで行ける最南端…ここまで所要時間2時間。結構ダラダラ行程だったはずなのに…狭いなあ。それとコペペ海岸では自分以外の人影見当たらず、小港海岸はシュノーケリングしてるカップル一組のみと…人もいないなあ。まあ初日だしここまで来る人も少ないのでしょう。

ここまで西の海岸線に沿ってきたので今度は東の山中へ。とはいえ整備されているところは少ないので1本道。途中小笠原塩という看板見つけたので塩工場あるのかなと思ったら、特にそれらしき建物見つけられず。塩はどこで作っているのでしょうね?

その後真新しいのに不気味さも持ち合わせた長谷トンネルを抜け

そのまま北上して中央山。ここが父島で一番高いところだそうです。でも9合目くらいまでバイクで行けるので頂上へは楽チン。ここもやっぱり人影なく、小笠原の絶景独り占めさせていただきました。

ところでここには鉄のテーブルみたいなものがあります。実はコレ太平洋戦争時代に実際に使用していた高射砲の台座。ここだけに限らず父島はもちろん他の島にもこういう戦場跡がそこかしこに残ってます。まあそれを全部まわると本当に山歩きが必要になるので今回は気軽に行けるところだけということで。

続いてNASDAの小笠原追跡所。当然立ち入り禁止で遠目から。

続いて国立天文台。ここも立ち入り禁止かと思ったらすんなり入れた。ということで間近で電波望遠鏡を見る。でけー。でもそれより奥はやっぱり立ち入り禁止だった模様。

長崎展望台に着いたら、なんか先客いた。すごく久々に人の声聴いた。具体的に言うと、サメバーガー食べて以来。どうやら父島観光バスツアーの人達らしく、駐車場傍のトーチカを説明してました。

折角なので、ツアーの人たちについていく。そんで長崎展望台。なにが長崎なのかと思ったら、ここから右眼下に見える岬が長崎だそうです。そこの岬付近なんか潮が渦巻いてる。あそこに落ちたら死ねるなとか思ってたら。あそこもスキューバの名所とかガイドさん説明してました。どんだけチャレンジャーなんだスキューバの人。明日の体験ダイビングが著しく不安だ。

最後に咸臨丸乗組員墓地をのぞいて、島一周終了。

一度宿に帰りました。所要時間4時間。予想より早く終わった。まだ日が高いなどうすっかな。…今度は逆に回るか。と、その前に、今回見逃した観光スポットがないか確認する。予想より抜けてたのがあった。よかったちゃんと確認して。ということで逆ルート出発。
まずは抜け一発目。青の灯台。なにが青か分からないけど、それよりもこの小ささの方が分からない。本当に機能してたのかコレ。トビウオの日時計…まあオブジェだな。

逆ルートに入って、実は認識してながら写真撮ってなかった変なアンテナ。コレ調べたら旧日本軍の電波施設跡だそうです。どうもそうは見えないんだけどな。なんか作りが近時代っぽいし。

まあいいやそれより…そこからそのまま回れ右。…なるほど確かにありました、先ほど見つけられなかった二ノ宮尊徳像です。変なアンテナに目が行き過ぎて逆側は見逃したんですよね。ああ、やっぱり不気味だよ首がないのがさ。

ちなみに今回も人気無し。なんか色々と怖くなってきた。ということでここから、ちょっと山道入って初寝浦展望台へ。こっちには太平洋戦争次代の建物跡があります。といっても見た目廃墟。やっぱり不気味。一応中入ったけど、何にもなし。不気味度は外から見た時の三倍増しだったけどな。正直出るとき結構ビビリ入ってた。どうかいきなり襟首つかまれて中に引きずり込まれませんようにと…ゾンビアニメ見すぎだっちゅーねん。

外に出て、初寝浦を見下ろす。この初寝浦。話によると砂浜が緑だということでしたが、よく分からなかった。間近で見ればそうなのかもしれないけど、あそこまで行くの降り続けて1時間とか…上りは考えたくすらないのでとにかくパス。

あと抜けはちょうど真逆にあるので、逆ルートひた走り。途中NASDAの小笠原追跡所がいい味出してたので取り直し。

そのままぐるっと半周して、扇浦まで。無心で走ったら30分かからなかった。やっぱ狭いなこの島。で、この扇浦は「青の章」の聖地です。結構頻繁に出てきます。なぜここが聖地と特定できたかというと、「青の章」に出てきた海岸はいつも傍に沈没船があったから。前述のように小笠原は戦場になったところなので軍艦の沈没船が結構あります。ただ、それが海面出ている場所というとここしかないわけで…てなわけでラストショット。思ったよか船の形を残していなかったのは残念だけど、将来完全に沈むらしいので、まだ見えるうちに見れてよかったということで。

宿に帰って夕食。なんか寿司出た。というかコレ、小笠原名物島寿司ではないですか。なんでもサワラをしょうゆに漬けしたものを握ってワサビの代わりに洋辛子を使ったものということで、滞在中一度は食べようと考えていたのですが、宿で出されるとは思わなかった。ラッキーうまうま。いやホントに漬け寿司そのまんまで美味かったです。汁物代わりのキツネうどんもうまうま。こっちはまあ…普通。

3日目(木)
午前6時に目が覚める。目覚ましは午前7時にかけたのになんで早く起きれたかというと暑くて寝てられなかったから。いや小笠原夜は意外と涼しいです。でも日が昇ったとたん気温がどんどん上がる感じ。てことで起きる。とりあえず日焼け止めを全身に塗って。朝食は午前7時からなので暇。なので散歩する。

行き先は目の前の大村海岸。街中なのに海キレイだな。魚が泳いでるのまでよく見える。



そこから海岸線をぐるっと回って一度宿に戻ろうかと思ったら、あるものが目に入った。大神山神社…だと。
大神山神社。ここも「青の章」の夏祭りで出てきた神社ですが、昨日探しても見つからなかった神社でした。まさかこんな身近にあるとは…思わず登ってしまう。数分で神社到着。意外と段数なくてよかった。てなわけで参拝。

ふと横見るとまだ登る階段がある。ちょっと上見ると展望台らしい。ま、まあコレくらいなら登ってもいいかな?ということで登る。ちょっと息あがった。でも、絶景。眼下に見る小笠原丸はここが一番ですね。ふと横見ると防空壕のようなものがある。なんだこりゃと入っていくと、別の出口があった。そしてその先はまた階段…コレが最後。これ以上あってももう登らないから!と心に決めて登る。そこも展望台。絶景。眼下に見る小笠原丸はここが一番。さっきも言ったか?ちなみにここは山頂でした。でも道はまだ続いていて、それは別の頂に続いていて…もういい加減にしてください。

そんなわけで朝の散歩から負け確定。フラフラの足取りで宿に戻って朝食。朝食なに食べたっけ?
そして午前8時半。出かける。目指すはスキューバのお店。お店のドア開けて先ずは受付。なんか色々書類を書く。そして簡単な講習受けて…ああ、この講習、小学生でも分かるような大きな文字で書かれた図解つきのものでした。でもここで俺を馬鹿にすんなと怒ったら、逆に怒られるんだろうな…結果アンタ潜っちゃダメとか言われたら泣くに泣けんなと思い真剣に聞く。
30分程して講習終了。その足で、他の方と合流。なんかみんな眩しい。なにが眩しいってそのリア充オーラが。ええ、今回体験ダイビングは自分ひとり。他全員経験者です。「あまんちゅ」のてこさんが苦労して取得したCカードは当然。それ以上のカード持ってる人も何人かいて…今日1日やってけるんだろうか自分。
でもここまで来たらもう色々と待ってくれない。先ずは車に乗って港へ。そこから船に乗りかえて、沖の方へ…この時点でどこに連れて行かれてるのか分からなくなる。そしてまわりの人達は黙々と潜る準備。そのテキパキさに圧倒されてたら自分もウェットスーツ着ましょうね。とお声がかかる。ええ、着てくださいじゃなくて着ましょうねです。だってウェットスーツの着かたさえ知らないんですから。
なんとか四苦八苦してウェットスーツ着た頃にダイビングポイント到着。他の方々、軽くブリーフィング後そのまま船から飛び降りていきました。すげー全てがテキパキしてる。みんなが潜った後、インストラクターの人に手を引かれるように船の縁へ。ハシゴ使って少しずつ水浸。首まで浸かって。最後の講習。「あまんちゅ」のてこさんもやったマスククリアとレギュレータリカバリーを実践していざ海の中へ。
これが海の世界。なんて神秘的な蒼の世界…
なんて余裕こいて感動なんて出来るわけないじゃないですか。こちとら3mも潜ったことないドシロウトですよ。まず1m潜る。余裕。2m…なんか耳に違和感。3m…耳が痛い。初耳抜き実践。気持ち痛くなくなったか?4m…痛い痛い!耳痛い!耳抜き!耳抜き!全然痛いの取れない。この時点で小パニック状態。再度耳抜きするも痛いの取れず。ちょっと浮上する。耳痛いの収まった。ちょっと落ち着く。もう一度潜行。…痛い痛い!耳痛い!耳抜き!耳抜き!海水飲んだ。辛い辛い息できない!パニック!パニック!で今度は海面まで出た。ううっ俺できない子。と軽く落ち込む。
でも落ち込む暇なんてない。自分が潜れるのはこれ1回、しかも他の方の潜行時間までなんだから。ということで、インストラクターの人に再度耳抜きのコツを教えてもらって再度挑戦。やっぱり4m付近で痛くなる。ここで痛い耳を上に向けて耳抜きしてみる。おっ?痛くなくなった!出来た!出来たよ俺!ということで、水深5mの浮きにタッチ。でもここで1/3行けるのか俺?と思うのも束の間。ここからはすんなり行けました。あの耳抜きのコツが勝利の鍵だったようです。
海底到着。感動!いやいや、結局そんな心の余裕最後まで生まれませんでしたよ。海底着いて、そのままインストラクターの人に手を引っ張られ、沈没船付近を泳ぐ魚見て、サンゴ見て、沈没船残骸の丸窓持たされたらなんか終了してた。水中カメラも持っていったのでとりあえずシャッター押したけど…なんか酷いなコレ。


船に戻って、13m潜ったことが分かる。でも実感がない。いや海底まで行ったのは確かだけど、あれで13mという実感が…なんにしてもスキューバ体験はコレにて終了。でも時間はまだ午前10時回ったあたりらしい。他の方は2回目ダイビングでテキパキ。終わった自分はそれを見てるだけ。暇だ。暇だけど、もう今日は何にもしなくていいやとも思ったので、これはこれで。船は第2ポイント到着。みんな海の中。自分お留守番。インストラクターの人に暇なら船長と話していてと言われたので言葉に甘える。
てなわけで船長さんと30分くらい雑談。雑談内容は秘密。だってこの船長mixiやってるんですもの。船上で。ケータイで。下手なこと書いたら特定されちゃうですよ。んで、皆さん浮上後は昼食。各自持ってきた弁当を食す。自分は朝商店で買ったおにぎり。昼食後、また移動。南島に向かうとのことです。
南島。そこは小笠原に来たら一度は行っておくべき大観光名所。とにかく絶景で、貴重な自然が残っていて、上陸するには厳しい規定があって、1日に百人しか上陸できない島。そんなわけで1度は行きたいと思っていたのですが…まさか今日行くことになるとは思いませんでした。しかも上陸の仕方が、船からじゃなくてシュノーケリングとかって…どこのシークレットサービスだよ?な感じでだんだんワクワクしてきましたよ。
えと、前にも書いたかと思いますがシュノーケリングも未経験です。普通シュノーケリングやって、スキューバだろとか思うんですが、まあ数時間の差だしいいよね?そんなわけで初シュノーケリング。こっちでも海水飲んでパニック。すみませんこんな子供以上に手間のかかるへタレで。でもなんとか南島に到着。ここで船長さんがガイドしてくれましたが、なんかもうここに着いただけでOKというか。ああ、でも南島きれいだなとか感じられるくらいは心に余裕できてましたよ。ビバ陸地。


帰りもシュノーケリング。帰りは少し余裕出来たかな。いやコレで終わりだという安心感が勝ったんだよ多分。船に着いて、第3ポイントへ。またみんなテキパキ。しかし慣れてるとはいえみんな体力あるよね。ここまで行くにはまず基礎体力からあげてかないと無理そうです。で、また留守番の自分は船長と雑談。なんか遠めにイルカとかマンタ泳いでた。結局今回の旅行で海洋生物見たのコレだけだったな。もっとしっかり見とくんだった。
皆さん浮上してそのまま帰路。結局1日使って1ダイブと1シュノーケリングでしたが、もうやり遂げた感バリバリですよ。もう今日はコレで大満足です。そういや今回船酔いしなかった。緊張感でいっぱいだったのもあるけど、やっぱ海がベタ凪だったのが大きかったのかな。
宿に帰ってシャワーから出たら外は大スコール。これが小笠原名物か。まあ今日はもう予定ないし好きなだけ降れば…スキューバのお金払いに行かなければorz。というわけで大雨の中大して役に立たない傘さしてずぶぬれになったとさ。ちゃんちゃん。

4日目(金)
午前6時に目が覚める。だから暑くて寝てられないっちゅうねん!とりあえず日課の日焼け止め。そして昨日と同じく散歩へ。今日は小笠原丸の停まる港まで歩いてみる。やっぱ歩いても難ない近さだった。ついでに近くのトンネルに入る。初日はバイクだったのでくぐることはできなかったんですよね。その後の予定も詰まっていたし。でも外見の割には普通のトンネルだった。まあ街中のトンネルだしね。

宿に戻って朝食食べた後は、また歩いて小笠原丸の停まる港付近まで。今回はここから出発です。念願の母島へ!しかも乗る船はコレ!

もう、どこの王国民御用達な船かと。船名もピンクドルフィンだしな。しかし運転する人は船長と呼ぶよりキャプテンと呼んだ方がしっくりくるような方。やっぱり日本人じゃないらしいです民族的に。でも日本語ペラペラ。そりゃ自分が生きてるより日本語暦長いのだから当然か。そして運転も…
いや飛ばす飛ばす。波飛沫が体にかかる。コレ絶対船酔いになるだろ!な感じでガックンガックンだったんですが、不思議と頭はクラクラせず。なんでだろう。そんな不思議体験1.5時間。そう1.5時間で母島着きました。どんだけ速いんだこの船。ちなみに定期船ははじま丸は2時間強かかります。

とりあえず母島の周りをぐるっと一周。奇岩とか珊瑚礁とか遠めに見たら最南端。

母島小富士を見た後は、妹、姉な島を見る。

そして数分後、沖港へと到着しました。時間は午前10時半です。あれっ?沖港着くの早すぎね?とか思ってたらキャプテンアナウンス。
今から母島行きたいやつは降ろす。イルカと遊びたいやつは残ってろ。
えっ、そんな選択あったの?てっきりイルカ遊び強制だと思ってた。じゃあ、俺母島降りる!と申し出て母島降りました。大体半分くらいいかな降りたの。出港は予定通り午後2時。1.5時間滞在が3.5時間の滞在になりました。でも、1.5時間の滞在としか考えていなかったのでほぼノープラン。俺これから何すりゃいいんだろ。

とりあえず港の案内所に行く。レンタサイクルやってるところないか訊きました。バイク?だめだめ。今日、免許持って来てないし。余談ですが昨日も免許持ってませんでしたよ。海に出て財布落としたらシャレにならないですから。まあ、3.5時間滞在ならまず持ってきてたんだろうけどねハハハッ…はぁ。で、レンタサイクルですが全貸し出し中でした。この分だとバイクもダメだったんだろうなとか思う。結局歩きか。
なら思い切りのんびりしてやろうじゃねえか!ということで、案内所にドカッと腰降ろして、今更ながら観光マップを再確認する。歩いて片道30分圏内なのは展望台と神社と…あれ?近くに鍾乳洞がある。じゃあとりあえずそこへぶらりと…あれ、ここ普段鍵かかってるのか。受付は…母島観光協会?って、ここじゃん。
ということでもう一度案内所へ。そしたら名前書けと言われたので名前書いて、鍵とヘルメットを借りる。そして場所を聞いて、いざ出発。案内所から左にぐるっと回り、神社の入り口を確認しつつ横に過ぎ。坂を登った先に、なんか怪しげな六角堂。うむ。情報通り。ということでその裏手に行ったらさらに怪しいドアがありました。ドアの前には「清美ヶ岡鍾乳洞」の文字。ここで間違いなさそうです。

鍵開けて電気つけて、ヘルメット被って、いざドアをくぐって頭打って…ナイスヘルメット。ちょっと奥入ったら終了。小さいな。今まで入った鍾乳洞の中で一番小さかった。そんでそのまま案内所へ。鍵とヘルメットを返す。ここまで20分。全然時間潰せなかったよ。

まあいい!まだまわる所あるさ!ということで今度は月が岡神社へ。こっから大変な山登りが…なトラップも存在せずちょっと登ったら着きましたよ。てことで参拝。終了。

神社の入り口戻って、今度は鍾乳洞とは逆側へ。ロース記念館に到着。ロースって何かと思ったらロース石で出来た建物だそうです。人名かと思ってた。

またもや来た道戻って、多分母島一栄えていると思われる商店街へ。ここで小笠原名物「ギョサン」を買う。

「ギョサン」とは漁業の人が履くサンダルを略したのが発端の草履。ぶっちゃけゴムサンダルです。で、これが小笠原のお土産屋に必ずと言っていいほど売ってるお土産品だということです。ソースは「青の章」…アニメです。
でもその認識は間違いなくて、確かに父島のお土産やさんに並べられていました。しかも目立つところに。ではなぜ母島で「ギョサン」を買うのか?それは宿の人に情報を貰ったから。その情報とは父島で売っている「ギョサン」はお土産用のもの。「真のギョサン」は父島じゃ売ってない。母島のみだというもの。「真のギョサン」ってなに?と訊いてみたところ、かかとのところまで突起が張っていて、靴底はエアーの穴が空いているものらしい。なるほど確かに、父島にあったのはかかとがツルツルで、靴底に穴は空いてなかった。で、なんで母島でしか売ってないの?と訊いたらそれは知らないとか言われた。なんか一気に胡散臭くなったけど、確かに母島の「ギョサン」は「真のギョサン」でした。ということで購入…の前に実は写真撮る前に店の人に許可を貰いました。いや売ってた場所が完全に店内だったのでな。
「ギョサン」買ったついでに、なんとなく訊いてみる。これ「真のギョサン」ですか?と訊いたら「真のギョサン」です。とそのまま返された。うわっ、「真のギョサン」という呼称知名度ある。じゃあ、なんで母島にしか売ってないのか?と訊いたらそれは分からないと返された。一体なんなんだこの統一された情報は。もしかして母島に「ギョサン」の工場とかあるんじゃないですかと訊いてみる。それが一番納得できる答えだったから。そしたら、それは無いという答え。そして衝撃的な言葉が。そもそも「ギョサン」は小笠原で作ってない。本州のどこかで作ってるのを、船で運んでいる。…ということです。えっ、じゃあ別にここまで来なくても買えるんじゃ?とまではさすがに訊けず。後で帰ってから調べたら奈良県生産だってさ。
ギョサン-Wikipedia-
これって、小笠原土産って言っていいんだろうか。
お土産買ったら今度は逆にある鮫が崎展望台。結構距離あった。疲れたのでここで休憩。というかここより港から離れるのは体力的に無理と判断。ここで朝、父島で買ったパンを食べながらまったり過ごす。


港に帰ったら、ピンクドルフィン停まってた。なので乗り込む。5分ほどでキャプテン人数確認。そのまま出発。イルカに会えたのかどうかはなんとなく悔しいので訊かなかった。母島付近は遊覧船速度で島の残りの西側見た後はまたもやスピードアップ。相変わらず飛ばします。でも波飛沫は余りかからなかった。風とか波とかの関係?よく分かんない。で、またもや1.5時間で父島到着。ハートロックを鑑賞したらそのまま南島上陸です。今回2度目。

南島。そこは小笠原に来たら一度は行っておくべき大観光名所。とにかく絶景で、貴重な自然が残っていて、上陸するには厳しい規定があって、1日に百人しか上陸できない島。そんなわけで1度は行きたいと思っていたのですが…結局2回目ですよ。しかも今回は船から直接。
いや、今日のほうが普通ですよね。観光客的に。なので昨日より心余裕で上陸。あれ?キャプテン降りないの?と思ったらそのまま船動き出す。そしてちょい沖で停泊。そこからキャプテン、ボートで上陸。あーそうしないと後続の観光客が来たらその人たち上陸できないものね納得です。

上陸したら写真撮りまくり。昨日は使い捨てカメラでフイルム残数気にしなきゃでしたからね。リミッター解除です。でもあんまり撮るものなかったかな。シャッター押せば必ず天然記念物が写るというくらい、天然記念物の宝庫な島なのですが、生物写真あんまり好きじゃないしな。そんなわけで昨日と大差ない構図の写真ばかりになる。まあいいか。


南島終わって、小笠原丸の停まる港へ帰港。挨拶もそこそこにダッシュで宿に戻る。そしてバイクに乗って三日月山展望台へ。間に合うか?どうだ?間に合わなかったorz

てなわけで小笠原日の入り視ること叶わず。まあ見れなかったものは仕方がない。とりあえず夕日が沈んだばかりの空と三日月山展望台を写真に取る。あ~ここも聖地です。「青の章」「"LOVe"」どちらも。まあ夕日見る最高の場所ですからね。そういうシーンは演出上入れてくるでしょう。そして、観光客も多い。小笠原観光始めて一番多くの人間見たわ。その観光もあと一日で終わり。帰りたくないなぁ…というか船に乗りたくない。

5日目(土)
午前6時に目が覚める。だから暑くて寝られないのです。もう許してください。今日も今日とて日焼け止め。そして今日は朝からバイクで島の北側に行ってみる。とりあえず「"LOVe"」の聖地。洋平の島内の練習相手こと権ちゃんの通ってた学校。さすがに中に入ってのテニスコート撮影はムリなので入り口のみ。

さらに北に行って宮之浜で朝チャプ。ちょっと水が冷たかったので今回は手だけ。

宿に戻って朝食食べたら。今度はバイクで境浦方面。その外れにあるひっそりとした建物。小笠原海洋センター通称カメセンターに到着。ここも「"LOVe"」の聖地。カメ姉さんこと森岡真理さんが勤めている場所。ということでカメよりも建物に興味を持つ。…とはいえ、ここまで来てカメ見ないのもおかしいだろう。ということで中に入る。

実はここ、ウミガメ教室なるものやってまして、それが毎度小笠原丸出港日に行われるということで、じゃあ折角なのでと予約していたのですよ。そう予約。なんか特別にウミガメにエサやりとかも出来るらしく家族連れには人気スポットなんだろなと思っていたのです。
てなわけで受付。受付の人以外誰もいない。
あれ?ウミガメ教室もしかして始まってます?
いいえ、今から始めますよ
今から?他の人は?
今回は貴方一人です
えっ
えっ
…そんなわけでマンツーマンウミガメ教室の始まりです。
まずは30分の講習。いわゆるウミガメの種類とか、生態とか、ウミガメが近年激減した問題とか、それに対する活動とか。パワーポイントを使ったとても分かりやすい説明でした。特に卵を温める期間によって雌雄が分かれるなんて話は興味深い。しかもそれを知らなかった昔の日本の保護機関が卵全部雄で生んでしまってウミガメの減少に拍車をかけたとかさ。
でもさ…でもさ…海岸でノートPCを見ながら話してるヤロー二人ってさ。なんか寂しいよね。説明してるお兄さんも、オッサン一人にどう相手しようか苦労してるのアリアリだしさ。でも脇にいたウミガメが人懐っこくてそれだけは癒された。

講習終わって、ウミガメ水槽に。ここはアオウミガメの繁殖を主にやってますが、研究目的、はたまた迷いガメ預かりなどで他のカメなどもいます。はたまた同じウミガメでもアルビノなシロガメさんとかもいてそれ見てるだけでも癒されます。いやはやトンちゃん飼って癒されるけいおんメンバーの気持ち分かってきた。

続いてウミガメの甲羅磨き。というかおさわりOKのウミガメさん登場。とりあえず甲羅磨いて、頭ぷにぷに、足ヒレぷにぷに、首筋ぷにぷに…ヤバイ、コレヤバイよ。目の前のお兄さんもドヤ?癒されるやろ?な顔してますが。まさに至福。さらにこのカメさん。持ち上げると最初抵抗するのですがだんだん諦めてきて最後には目を閉じて寝るんですよ?一応訊く。「寝ちゃうのってこのカメだけですか?」「いえアオウミガメ全般こんな感じです」お前らそりゃ乱獲されるわ。

最後にエサやり。コレもマンツーマンなので俺エサやり放題!鯉のエサっぽいものもらって好きにあげてくれと言われますが、まずはさっきサービスしてくれたカメさんに。しばらくエサやったことに気づかないでやんの。かわいいなぁもう。あとはタイマイさんとか子ガメさん達(アルビノさん含む)とか講習中ずっとエサねだってたアオウミガメさんにエサやったら終了。これにてウミガメ教室自体も終了とあいなりました。いやはや最初はどうなることかと思いましたが思ったよか楽しめたよ。

ウミガメさんでマフーとなったままお昼。今回はウミガメさん寿司です。…ええ、間違ってませんよ。ウミガメさんのお肉のお寿司です。正直、乱獲で激減したと講習受けてきて、ウミガメさんに直に触れて癒された直後にウミガメさんを食べるってどうよとか思いましたが、それがおいしいんじゃないかと思う自分の思考もどうかしてると思った。そしてこのウミガメさんもおいしかった。カメを食べたの初めてでしたが、鳥というより魚に近いですね。ちょっと臭みのあるトロみたいだった。そりゃ乱獲されるわ。

これにて予定の場所は全て終了。でも出港時間までまだ時間がある。ということ再度バイクで南に走る。今度は小笠原水産センターに行ってみました。海洋と水産なにが違うかというと、カメオンリーかそうじゃないかの違いらしい。こっちには水族館あるそうです。しかも無料の。ということで早速その建物の入り口へ。この時点でワクワク感全く無くなる。

そもそも無料という時点で気づくべきだった。当然イルカもいなけりゃマンタもいない…そういうのは海のツアーで野生の見て来いと。そんなメッセージを感じました。いや、工夫しようという努力は分かるんですけどね。それにしてもさ…


思った以上に時間が潰れなかった。じゃあ、最後の最後に時間が余ったら行こうと思った場所、小笠原ビジターセンターへ。ぶっちゃけ郷土資料館です。今までネットで調べたことや、生で見てきたものが集約されている場所。…なので、あまり魅力感じなかったんですけどね。

まあ中は予想通りでしたが、硫黄島の映像資料とかは思ったより面白かった。それとザトウクジラの骨ね。今まで数ある展示物みてきましたがここまでアグレッシブな展示の仕方はみたことないです。これ雨ざらしになってるんですよね。管理とかどうしているんだろう。そもそも本物の骨じゃないのかしら?ということで観光全部終了。

後は出港まで大村海岸で呆けてました。

さて、本来なら5泊6日なので6日目もあるのですが、帰りの船も行きと似たようなこと(船があんまり揺れなかったとか、でも25時間退屈だったとか、夕日見れたけど朝日見れなかったとか)しかないので割愛します。ここで終わったほうがキレイに締められそうだしね。

今回はとにかくバタバタしたなか行くことになったので、綿密な行動できないかなと思いましたが、そもそも綿密にするほどすることが無かったので、いつもより違って、まったりな日々を送ることができました。こういう旅行もいいものですね。なので機会があればまた小笠原に…ごめん。行けない。もう船旅25時間はコリゴリです。将来(望み超薄)空路が出来たら考えますよ。
最後に出港時のお見送り風景。最後までイベント尽くしな小笠原でした。

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