世界文化遺産と震災の爪痕-岩手・秋田1泊2日-(2013/06/15)
今回の旅行のキッカケ
平泉が世界文化遺産に登録されたのが一昨年。そのうち行きたいねという話から、予定などほぼ決まりかけてた時に自分の腰痛が悪化。そのまま保留状態になってました。その後腰痛も改善され、そろそろ行きますかとスケジュールの詰めをする。
そして6月の半ば辺りどう?という話になったのだけど、俺、その日は某学園アイドルのライブがあるんで…と直接的には言わないけど都合が悪いと再調整。と思ったら、某学園アイドル人気上がりすぎてチケット取れませんでしたというオチに。すみません。この日に行かせてください。と、こっちからお願いして出発することになりました。ああセンチメンタルジャーニー。
1日目(土)
今回は平泉。ぶっちゃけ岩手。一人旅なら…マイカーで行けなくもない場所ですが、今回は一人じゃないので、新幹線でゆったりと。まあ今回運転手なので酒は飲めないんですけどね。
上野から揺られること2時間弱。一ノ関に到着。てか2時間弱って速くね?仙台行った時もびっくりだったけど、今回も改めてびっくりだ。一ノ関ホームに降りて、駅の写真とか撮っていたら、ホームの奥から団体さんが。えっ?何この人数。もしかしてみんなで平泉?これが世界遺産効果か?とこれからの旅行に不安を覚える。これから行列の嵐ですかそうですか。

とはいえ進まにゃなにも始まらないので、とりあえずレンタカー。今回は駅レンタカーなのでスムーズに受付。ここでも行列覚悟してたんだけど…みんな平泉まで電車なのかしら。
車を借りてまず向かうは毛越寺。さてどこから渋滞が始まるのかな?とドキドキしてたら何事も無く到着。あれ?駐車もスムーズで、更に毛越寺門前も特に行列もなく。あれ?

ま、まあ人がいないに越したことはないのでそのまま入場。観光開始…の前にここで昼食タイム。毛越寺内のお休み処です。普段ならそういうところはボッタクリと思うところですが、事前調査ではここ結構本気の蕎麦屋らしいということで狙って行きました。ちなみに蕎麦のメニューは「かけ600円」「もり600円」しかありません。

コレは美味かった。マジで美味かった。長野の各店で食べた蕎麦に引けをとらない喉越しと風味でしたよ。そして蕎麦をずるずるすすっていると、お嫁さんが歩いて来ました。ああ、ここ結婚式もやるんだ。世界遺産で結婚式とかいいですね。自分には全く縁がないけど。
お腹も膨れたので、散歩がてら毛越寺の庭園を一周。さすが世界遺産!素晴らしい!ということはなく。ごめんやっぱり俺庭園の良さよくわかんないや。



続いて中尊寺へ。今度こそ行列の嵐が…なかった。なんなの、さっきの団体さん。実際百人近くは降りてたんだよ。どこ行っちゃったのさ?いやいやいや、スムーズに車止められたんだからいいじゃないかということで、いざ中尊寺。
まずは金色堂。そして中尊寺本堂とまわる。さすがにここは人多かった。でもやっぱり行列というレベルじゃないかな。前回来た時の自分含めて三人しかいなかった頃(世界遺産登録前の平日)に比べれば百倍には増えてるけど。世界遺産程度じゃ爆発的な増加は見込めなかったのかなと思いました。富士山も世界登録されても今とそんな変わらないんじゃないの?


てことで、一般的なメインはここで終了。次は自分のリクエスト。向かうは岩手の海岸線です。岩手の海岸線といえば、今ならあまちゃんの久慈市か、サイボーグ一本松の陸前高田市が有名なところですが、やっぱり行きたい所は大槌町です。
大槌町というと、震災被害が大きかった町として取り上げられはしたものの、他の街に比べればやっぱり知名度が低く、正直今回の震災がなければ存在すら知らなかった町じゃないかと思います。なんでそこに敢えて行きたかったかというと、やっぱりヒロミンこと佐藤ひろ美さんの故郷というのが大きいです。ヒロミンは単純に故郷というだけではなく、故郷復興ということで活動してましたからね。他の町に比べて馴染みが強くなってしまったのですよ。
とはいえ、そんなヒロミンの存在すら知らない人になんでこの街に行きたいのかと説明するのはちょっと困った。ひどい話だけど岩手県内では一番死亡率が高かったこととか、今も交通網が分断されているところとか、とにかく震災の爪痕がまだ大きいところだと説明しました。まさかその発言が自分の予想の上行ってるとは思わなかったけど。
で、出発は平泉。時間は午後2時。往復5時間かかるところ、ホテルの夕食(LO20:00)に間に合うか微妙なところでしたが強行させてもらいました。
そして着いた町はまだこんな感じ。



テレビや写真で見てはいたけど…これは言葉にならないですね。元あった町は更地。少し内地のところに瓦礫の山。そして津波が来なかった高台には仮設住宅。コンビニとかが仮設住宅なのは予想ついたけどスーパーやホームセンターまで仮設とか本当に復興進んでないみたいです。
正直、まだ観光とか気楽な気分で立ち入っちゃいけない状態に見えました。なので最初に狙ってた写真だけ撮って退散することに。ここ5年後とか10年後とかどうなってるんだろう。もし全く変わってないとしたら…サイボーグ一本松とかやってる場合じゃないですよ。
うう、やっぱりこういう真面目なレポは伝えるの難しい。自分の文章力の無さを痛感しながらいつものお気楽レポへ。
大槌町を出たのは防災無線が5時を知らせた時なので、単純にあと2時間半。行きの平泉より宿泊地の花巻の方が近いので、ぎりぎり間に合うかな…と思ってた所で釜石市で渋滞に巻き込まれる。うん、この渋滞は平泉で受ける洗礼だと思っていたので予想外だ。時間帯的には予想するべきだったんですけどね。
釜石を抜けたのが6時近く。コレ間に合わないんじゃないの?な状態。一応ホテルに電話して8時までにチェックインしてくれればと約束を取り付けるも余裕を噛ましてる場合じゃない。てことで、ここからそれなりな速度で走ることに。どれくらいの速度だったかは秘密ということで。
花巻到着。とにかくご飯を食べて。お風呂に入って…あとはもう寝る。やっぱなんだかんだ言って5時間連続運転は堪えたみたい。もう歳だな。2週間後にそれ以上のドライブ待ってるのに大丈夫なんだろか?

2日目(日)
朝3時に目覚める。そして眠れない。まあ6時間近くは寝てるわけだから睡眠は十分と体が判断したのでしょう。ということで夜中に風呂はいる。ところで今回のホテル、3つのホテルが並んで立っていてどのホテルのお風呂にも入れるというのが売りらしいです。てことで真夜中の湯めぐり開始。
まずは自分の泊まったところは…昨日も入ったし、露天もないので今回はパス。隣のホテルで檜風呂。やっぱりこの時間誰も入ってないですね。しばらく入ってるとまわりがすこしずつ明るくなって来ましたよ。てことで一枚。

続いて更に隣へ。こっちは岩風呂でした。そして誰もいない。なのでこっちも一枚。あとはゆったり湯に浸る。しばらくするとわらわら人が入って来ました。ああ、もう5時なのか。風呂はいってると時間忘れるね。ということで退散。入ってる時は気が付かなかったけど体が硫黄臭い。意外としっかりした温泉だったみたいです。

部屋に戻ってゴロゴロして6時に再起動。朝ごはんは…7時から。まだ時間はあるのに起動したのはここに行くためです。

ホテルの敷地内にあるから朝の散歩として考えていたのですよ。ということで早朝バラ園へ。結論から言うとバラとかよう分からん。でもなんかゴージャスさが伝わってきた。なので写真はいくつか収める。なんとなく綺麗にとれたので自己満足に浸りました。



ホテル戻って朝食食べたあとは本格始動。まずは更に北。盛岡に向かいました。
今回の盛岡の目的は2箇所。一つ目は盛岡八幡宮。なんでも岩手では一番初詣に来る人が多い神社らしいです。そんな大きな神社ですが、実は前回盛岡観光で行かなかった場所なんですよね。理由は…自分の持ってた観光ガイドに載ってなかったから。当時はネットで下調べとかしてなかったしな。視野が狭かったのだと思う。ところでここ「ラブひな」の聖地らしいです。全然下調べしてなかったからどこがどうとかわからなかったけど。


でも、次の場所は聖地で下調べもして来ましたよ。それがここ「岩手銀行 中ノ橋支店」

「よくわかる現代魔法」の姉原十字魔法学院のモデルになった建物です。

というか第一印象そのまま。でも近づいてみるとなんか違和感?あれ?と思いつつ写真に収める。家に帰って見比べてみたら、ああ、コレ反転してるのですね。ということで、こっちが聖地巡礼向け。

そんな訳で今回の旅行の聖地巡礼タイムは終了。全体で5分もなかったな。前回の沖縄も同じようなものか。
盛岡終わったので、そこから西へ秋田に入る。目指すは田沢湖です。ここは前回も来たし、見忘れたところもないので再確認な感じでした。うむ、今日もたつ子さんは金ピカで綺麗でした。そして変わらず写真が撮りづらい。道路ってもう少し陸地側に作れなかったんだろうかと毎回思ってしまう。



田沢湖終わって、次は南へ。角館に行きます。角館って言えば小京都で武家屋敷で…うん。前回一人旅で立ち寄らなかったのがよく分かる。守備範囲じゃないのですね。
てことで流しな感じで石黒さんちとか青柳さんちとか撮ったり見たり。うん、掛川の千反田さんちに比べて高まりが…なんかのアニメでモデルになるといいと思うよ…平和に過ごすならなんないほうがいいのか?



武家屋敷回ってたらお昼すぎ。ここで昼食。稲庭うどんを食べます。稲庭うどんは前回も食べているんですよね。男鹿半島で。今回の角館は…ここも本場じゃない。いい加減本場で食べろよとも思うけど、だって本場遠いんですもの。本場のまわり有名観光地ないし。でもここは少し本場なんですよ。稲庭うどんを広めた佐藤養助さんのうどんなので。前回はドライブインだったしな。

で、このうどん。讃岐と違ってもちもちじゃなくてツルッと喉越しですね。前回温麺だったからわからなかったけど、こっちだとよくわかります。大変おいしゅうございました。やっぱ秋田に来たら稲庭うどん食べなきゃだよね!…後日調べたら銀座と日比谷にも店出してたというオチ。いや美味しかったからいいんですけどね。
角館終了して、再度岩手に戻ります。いい加減一ノ関付近に戻らないとね。てことでここから2時間程ドライブ。途中前沢SAで前沢牛串(1200円)を食べる。…やっぱ本場は本場の店で食べなきゃだめだよね。こういうのは駅弁とかで十分懲りてるだろと、学習しない自分を攻め立てました。

一応フォローしますがコンビニとかで売ってる牛串よりは美味しかったですよ。でも1200円という値段にはちょっと…フォローになってないね。
残念気分で最後の観光地は厳美渓。ここは一ノ関駅から車で10分程の場所、公園自体もそれほど大きくないから時間調整の観光地です。そんな程度だったので調査不足でした。ここで有名なのは空飛ぶ団子だったのですが、この時間はすでに店じまい。コレじゃただの渓谷じゃんと更に残念な感じ。まあ時間調整だしなということで自分を納得させ、全行程終了しました。


あとは一ノ関駅で1時間くらいぼーっとして、また新幹線乗って帰りましたとさ。なんか文章もテキトーになってきた。

うーむ。今回の旅行時間とともにテンション下がってったな。まあこういう旅行もあるさということで。
PAGE TOP